脊柱管狭窄症
MRIにおける矢状面(左図)では白い脊髄硬膜がL3/4とL4/5で細くなっている。さらに右図の断面図では神経が白く写っておらず、脳脊髄液の流れが途絶えていると 思われる。
MRIミエログラフィー像では、脊髄硬膜内での脳脊髄液の流れは本来正常であれば、全体に白い柱状にみえるべきである。しかし本症例ではL3/4とL4/5の2ヶ所で脳
脊髄液が途絶えて黒くなってしまっている。馬尾神経への栄養や血流も途絶えていることがわかる。
但し坐ることにより、この圧迫された 黒い部分には脳脊髄液が再び流れ始めるので、神経への圧迫は緩和され腰下肢のしびれや痛みが緩解する。
<左上図>
L3/4とL4/5の椎間板後部・椎間孔は狭く、脊柱管狭窄症特有の間欠跛行がある。
<右上図>
L3/4とL4/5の椎間板後部・椎間孔は手術前より拡大している。
<左下図>
L3/4とL4/5の椎間板後部・棘突起前方部は非常に狭く、結果椎間板の突出や黄靭帯の緩みが生じ歩行困難となる。
L3/4とL4/5の2ヶ所の脊柱管狭窄症のため、歩行は前傾となり、時には手で大腿部を支えなければ前進できない。殿部〜両足への痛みとしびれが強い。
<右下図>
L3/4とL4/5の椎間板後部・棘突起前方部はX-stopにより、拡大され、結果椎間板の突出や黄靭帯の緩みが減少すること
となる。
2カ所のX-stop挿入手術直後は姿勢が伸び歩行速度も速くなって痛みから解放される。精神的余裕が出てお茶目なしぐさが自然に出るようになった。
手術前
L3/4/5の2ヶ所の脊柱管狭窄症のため、歩行は前傾となり、時には手で大腿部を支えなければ前進できない。殿部〜両足への痛みとしびれが強い。
手術後
2ヶ所のX-stop挿入手術直後は姿勢が伸び歩行速度も速くなって痛みから解放される。精神的余裕が出てお茶目なしぐさが自然に出るようになった。
<手術前>
<手術後>
<手術前:左図>
L2/3/4/5の3カ所の脊柱管狭窄症があり、互いの椎体は後方で接触をしていた。またL4椎体の後方すべりもあった。
<手術後:右図>
L2/3/4/5にX-stopをいれた所、L4椎体の後方すべりは軽減し、L2/3椎間板の後方が開大してきた。
手術前
L2/3/4/5の3カ所の脊柱管狭窄症のため、歩行は前傾となり、殿部〜両足への痛みとしびれが強い。最後には手で大腿部を支えて休止。
手術後
3カ所のX-stop挿入手術直後は姿勢が伸び歩行速度も速くなって痛みから解放される。腰部の切除した部分には手術痛はある。
手術前
左に傾き臀部をさすりながら、かつ左手を腿で支えながら前進がやっと可能。
手術後
手術後2時間後には姿勢がよくなり歩行速度も正常となる。生まれ変わったようだとのお話があり。