脊柱管狭窄症
坐骨神経痛・両脚のしびれ・歩行距離が短い・間歇跛行等の症状がブロック注射等にても3ケ月以上変化がなく、坐っていても症状が楽にならないというやや重度の方には内視鏡下脊柱管拡大術Microendoscopic Laminoplastyが根治的手術として必要となってきます。
4mmサイド内視鏡でモニターに拡大画像として確認しつつ、9mmの操作管の中で狭窄部を拡大する最小侵襲脊椎手術です。最もひどい所の1ヶ所手術をします。狭窄が強い場合には2〜2.5cmの切開が必要となります。
椎間板ヘルニアで骨棘がある場合や、脊柱管狭窄を合併している場合にも本手術法が行われます。
全身麻酔で行われるため、2泊の入院が必要です。
従来の大きな切開で1ケ月以上入院を要する時代に比べ格段の進展といえましょう。19年8月から手術が始まりました。20年6月時点で108名が本手術を受け、98名(91%)が優良の成績でした。
但し、3カ所以上の狭窄部がある場合には従来法による広範椎弓切除術もしくは開窓術が必要で、関連病院を紹介致します。保険適応です。
バイアスピリン、ワーファリン、その他血液凝固を予防する薬剤を内服の方は術前7日前から服用は控え、術後も7日間は控えて下さい。但し血液凝固予防薬休止の是非につき処方をされた先生に紹介状をお渡ししますので、御承諾を頂いた上で手術を予定致します。全身麻酔で行うため、当日早朝から入院します。
降圧剤使用中の方は朝6時までに少量の水で内服してきてください。糖尿病薬は朝は絶対に服用しないで下さい。食事は前夜の21時以降は中止してください。水分は当日朝6時以降は禁止です。